R22冷媒は2020年に全廃となりました

R22冷媒(HCFC)は2020年で生産終了となりました
15年以上前の家庭用・業務用エアコンはR22冷媒搭載が主流でした。
しかしそれも今は昔。2020年以降は修理が困難となる恐れがあります。
その時期に製造されたエアコンの主流であったR22(HCFC)冷媒ガスの削減が定められ、2020年に完全に撤廃となっています。
すでに日本国内の空調機器メーカーはR22対応製品から、代替冷媒製品の生産および販売へ移行を済ませています。
また経済産業省・環境省は、改正フロン法という法律に従ってフロン再生業の準備に着手しています。(再生量は該当するフロン類の廃棄量などに制約されます。)
冷媒ガスとは
冷媒ガスの種類を知ることはエアコンの熱効率や性能を知る一つの大きな判断材料となります。
冷媒ガスとは、人工的に作られたガスでエアコンの冷媒などに使用されているもので、エアコンの機能を支える重要な機関です。
冷媒のお仕事は、空気中の熱を運ぶお仕事。外の熱を家の中に運んでお部屋を温めたり、逆に家の中の熱を外に運んでお部屋を冷やしたりします。
冷媒ガスの種類
種類 | 代表的物質 | 特徴 | オゾン層破壊係数 | 規制 |
---|---|---|---|---|
CFC ※旧冷媒とよばれる |
R-11など | オゾン層を破壊し さらに地球温暖化の大きな原因となる |
100 | 特定フロン (1995年 生産中止) |
HCFC ※旧冷媒とよばれる |
R-22,R-123など | CFCほどではないものの オゾン層を破壊し 地球温暖化も多少進める |
6 | 代替フロン (2020年 全廃) |
HFC ※新冷媒とよばれる |
R-32,R-410Aなど | オゾン層に影響がなく、地球温暖化にも影響が少ない | 0 | 新冷媒 (代替フロン) |
R22冷媒ガス(HCFC)が全廃になると...?

この削減・全廃は政府間国際協定(モントリオール議定書・1987年)およびオゾン層保護法(1988年)によって定められ、CFC冷媒(R12,R502など)の生産は1996年に全廃となっています。
HCFC(R22冷媒)も2015年には基準生産年(1989年)の10%を下回り、2020年には全廃となりました。
それでは、R22冷媒の全廃はどのような影響を及ぼすのでしょう?
1.修理費用が高くなります。

すでにR22冷媒の生産が終了しておりますので、それ以降新たにR22冷媒を手に入れることが難しくなります。
それに伴って、入手コストが修理費用に含まれてしまい、修理費用が今まで以上に高くなる可能性があります。
また、近い将来、在庫がなくなってしまう可能性も考えられます。そうなってしまうと修理自体を行うことができなくなりますので、お早めのお取替えをおすすめします。
2.修理時期が伸びます。

価格の高騰だけではなく、実際に修理を開始するまでの準備期間が伸びるため、修理が完了するまでに日程がかかる場合があります。
夏場の暑い時期や冬場の寒い時期のように、エアコンをフルに稼働させる季節はどこのご家庭や会社でもエアコンが急に故障することがあります。そのため、修理ができる業者の多忙により予約も取りづらいため、期間の見通しが立たない場合もございます。
古いエアコンをご使用の方は、今一度、ご使用のエアコンを見直してみてはいかがでしょうか?
3.電気代が高くなります。

エネルギー効率が悪いので消費電力量が増え、そのまま使い続けているとその期間中余分な電気代がかかることになります。
新しいエアコンに替えていただくことにより、今までよりおトクに節約することができます。
さらに最近は省エネ仕様のエアコンも多数発売されていますので、期間中のランニングコストを計上した際に、結果的に安く済む場合もあります。
この機会にご家庭や職場のエアコンを見直し、節約しながら快適に過ごしてみませんか?
R22冷媒(HCFC)が使われていたエアコン

1999年ごろからR22冷媒から新しい冷媒への切り替えが始まり、その後も熱効率や環境への配慮などから、改良が進められています。
現在では消費電力の少なさや環境面の負担の少なさからみても、R32冷媒を使用しているのエアコンを使っていただくことが、一番ローコストでご利用いただくことができます。
15年以上同じエアコンを使い続けていると、機能面だけでなく性能、電気代、修理への対応などまで含め、あらゆる面でコストやリスクが高まってきているのです。
詳しく調べるには、室外機の銘板を確認してみましょう

冷媒の欄にR22と記入されてあれば更新対象機種です
そのほか、対象機種に該当するかわからない場合や不明な点などあれば、品番確認いただければメーカー問わず対応いたしますのでお気軽にお問い合わせください!
R22冷媒ガス(HCFC)が入手困難になる前に入替を!
15年以上前に製造されたエアコンにはR22冷媒が使用されています。
今現役で動いている空調機でも、R22冷媒が入手が困難となるため、万が一故障してしまった際に修理ができないという事態になるということも予想されます。
何かがあった時に困るという事態を防ぐためにも空調の入替計画を進めることを推奨します。
また、最新エアコンの導入により、省エネによる節電効果、経費削減に貢献し、環境面ではCO2の削減にも繋がります。
ぜひ、この機会にご家庭や職場のエアコンを見直してみてはいかがでしょうか?
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